名選手は名監督にあらずという格言を聞いたことがある方も多いと思います。
この格言は「どんなに優れた選手であっても、必ずしも優れた監督になれるとは限らない」という意味です。
これは仕事ができる人が必ずしも仕事を教えるのが上手い人だとは限らないという意味にも捉えることができます。
なので、今回の記事ではこの格言が使われる理由と正しいかどうかを考察していくことで、教え上手とはどういう人なのかを考えていきたいと思います。
目次
この格言が使われる理由
この格言が使われる理由の最もわかりやすい例としてサッカーのディエゴ・マラドーナさんの例が挙げられます。
スーパースターとして活躍したマラドーナさんですが、アルゼンチン代表の監督をした際の采配が “ダメ監督のダメ采配” と言われていました。
これがきっかけで名選手が必ず名監督にあらずということを立証したと言われています。
詳細を知りたい方は下記のサイトを参照してください。
名選手は名監督になれる
名選手は名監督にあらずと良く言われますが、実は正確には名選手は必ずしも名監督にあらずという使われ方が正しいのです。
必ずしもという言葉が抜けて使われることが多いので勘違いされがちですが、名選手は名監督になれます。
ではなぜ名選手から名監督になれる人と名監督になれない人がいるのでしょうか?
それは求められるスキルが違うからです。
選手の時は体の動かし方を学び実践していくことがメインになります。
対して監督になってからは体の動かし方を選手に対し教え実践してもらうことがメインになります。
また、監督はチーム全体のことを理解して正しい采配が必要になります。
自分が実践するのと他人に指示を出して教えることというのは全く別のスキルなので、難しいことがよくわかります。
自転車に乗れる人でも、子どもに自転車が乗れる様に教えるというのは難しいですよね?
つまり、全く名監督になるための別のスキルを元から持っている人と持っていない人がいるという話です。
名選手の方が名監督になりやすい
では、名選手でなくても良いのではないのか?というふうに思われる方もいるかと思います。
断言します。
名選手の方が圧倒的に名監督になりやすいです。
理由としては
- たくさんの努力を重ねている
- 成功するまでの道のりを経験している
- 信頼感がある
ということが挙げられます。
多くの努力を重ね成功している人が名選手になっていることがほとんどです。
その成功までの経験を正確に再現し、さらには改善をすることで更に優れた選手を生み出します。
つまり、名選手ほど名監督になりうる可能性が一般の人よりも高いのです。
なぜ、名監督になれない名選手がいるのか
先程の要素を考えると名監督になれる可能性が高いのにもかかわらず、なぜ名監督になれない人が現れるのかという点です。
監督になれない人に足りていない要素は
- 自分にはできて相手にはできない理由を考えることができない
- 選手の気持ちを考えることができない
- 技術を分析することができない
- わかりやすい言葉を使うことができていない
の様な点があります。
名監督になりたい名選手は決して忘れないようにしなければならないです。
今後足りない要素についてしっかり学んでいきましょう。
マインドセットについては今回までになります。
次回からは実際に教える際の準備について記載していきます。
計画的に教える方法をしっかり学び教え方を上手くなりましょう。
まとめ
- 名選手は名監督になれる
- 名選手が名監督になれないのは求められるスキルが違うため
- 名選手の方が名監督になりやすい
仕事の教え方の記事(第1章.マインドセット)
- 1-1.マインドセットの大切さ【成長マインドセットになることで学び人の能力を引き出す】
- 1-2.人は誰でも成長できるということを信じることの大切さ
- 1-3.言葉を大切にしていますか?【得をする言葉の使い方】
- 1-4.常識にとらわれない【自分にとっての当たり前と相手にとっての当たり前は違う】
- 1-5.教えることに対して不安を感じるのは普通のことなのか?【不安の解消方法】
- 1-6.答えのわからない質問を受けた時の正しい対処方法を知っていますか?