前回の記事では教育の時間が始まってから聞き手の聞く姿勢を整える方法についてお伝えました。
前回の記事:3-3.聞き手の聞く姿勢を整える方法【アイスブレイクの有効的な使い方】
今回の記事では本題を話している時に気をつけるべきことをお伝えしていきます。
目次
「間」を大切にする
突然ですが、「マヌケ」という言葉はどういう意味か知っていますか?
主に相手がおろかなことをした時や、検討外れなことを行った時に使うことが多いかと思います。
「マヌケ」を漢字で書くと「間抜け」と書きます。
この言葉の本来の意味は、「間」は時間、「抜け」は抜かすということを意味しています。
つまり、話をしている時に時間の間隔をあけて話すところを、抜かして話してしまっているということです。
舞台や劇、テレビ番組でもそうですが、常に連続して話をしているということはないですよね?
舞台や劇ではセリフとセリフの間に時間があると思います。
ニュース番組でもニュースとニュースの間に時間があると思います。
つまり、「間」があるということになります。
実は文章でも同じことが言えます。
「改行をせずに立て続けに羅列された文字列」と「句点ごとに改行をしてあり文章の切れ目や段落が分けられている文章」だとどちらが読みやすいでしょうか?
段落も何もなければ読みにくいですよね。
つまり、説明をする時に連続して話してはいけないということです。
説明することがたくさんあるとついつい早口になってしまいますが、「マヌケ」になってしまわない様に気をつけましょう。
教わっている人が理解しているか定期的に確認する
さて、続いては教わっている人がちゃんと理解しているかを定期的に確認していきいましょう。
理解していないのに話を進めていくと、最初から説明をすることになります。
最後まで説明した後に「ここからわからなかったです」と言われた時に最初からわかっていなかった時はショックが大きいです。
最初からわかっていない時にもう一度説明するとなると、手戻りしてしまい余計に時間がかかってしまいます。
そうならないために定期的な確認が必要になります。
質問やクイズ、問題を出す
確認方法として質問やクイズ、問題を出す方法があります。
実際に理解できているかを教わっている本人に聞くことで確認しておきましょう。
この時に気をつけて欲しいのが、「ここまでわかりましたか?」と質問をしないようにしましょう。
理由としてはわかっていてもわかっていなくても「わかりました」と答えてしまう人が多くいます。
良い例として、僕からの問題です。
- マヌケの「間」とはどういう意味でしょうか?
ここまで読んでいる方にとってはとても簡単な問題だと思います。
答えは時間の「間」を意味しています。
この程度の質問や問題を出すことで、教わる側の記憶に定着しやすくなります。
答えが分からなくても「ここでこんな質問されたな」と覚えていることが多かったりするのです。
教えている人もリアクションを取る
教えている時に緊張でついつい表情が硬くなってしまう方もいると思います。
現に緊張しながら話していると教わっている人まで緊張してしまうという話をよく耳にします。
これを防ぐために簡単な方法を紹介します。
教わっている人が相槌を打ったタイミングで教えている人も相槌を打つのです。
これだけで、相手と同じ動作でシンクロした感覚になり気持ちが楽になるのです。
これは心理学の研究でわかっていることなので、緊張しがちな方には必須な方法です。
適度な休憩を挟む
これはわかりやすいと思いますが、人は疲れます。
なので、適度に休憩を挟みましょう。
話をしている側になると緊張して疲れを感じないことがあります。
教わっている人の立場になって休憩をしましょう。
諸説ありますが、人間の集中力は大体30分だと言われています。
25分教えて5分休憩を挟んで、再開の時にそこまでの質問や問題を出すのがオススメです。
休憩中に忘れかけていたことを思い出すことができますし、教わっている人からの質問もしやすくなります。
休憩を有効的に使っていきましょう。
最後に振り返りで要点を伝える
最後に振り返りで要点を伝えましょう。
記事の一番後ろに要点をまとめているのですが、見ていただくとわかるのですが箇条書きで要点を伝えましょう。
説明の後に箇条書きで書かれているまとめを読んでもらい、要点だけで分からない場合は資料を読み返してもらうと良いでしょう。
まとめ
- 「間」を大切にする
- 教わっている人が理解しているかを定期的に確認する
- 質問やクイズ、問題を出す
- 教えている人もリアクションを取る
- うなずいたり、身振り手振りを入れる
- 適度な休憩を挟む
- 最後に振り返りで要点を伝える