第3章では実際に教育対象者に教える期間に入って、実際に何をすれば良いのかということを明確にお伝えしていきます。
この章を読むことで教える技術が身につき、教育対象者を仕事ができる人へと育てることができます。
今回の記事では初めて話すときに何をすれば良いのか、どんなコミュニケーションを取るのが良いかについて一緒に考えていきましょう。
目次
コミュニケーションは信頼関係の土台
教育対象者と関わるのが一時的だからコミュニケーションを取る必要はない。
そんな風に思っている方もいるかもしれません。
しかし、コミュニケーションを取らずに信頼関係が築けていない人の話は心に残らず多少の知識しか残らず身につかないことがほとんどです。
例えば、あなたが野球の練習方法を知りたいとします。
その際に、プロ野球選手のイチロー選手に野球の練習方法を教わるのとたまたま通りかかった近所のおじさんに突然野球の練習方法を教わるのはどちらに教わりたいでしょうか?
当然イチロー選手に野球の練習方法を教わった方が良いですよね。
それはイチロー選手は野球に詳しいという事実を知っていて誰もが知っていて信頼があるからです。
対して、たまたま通りかかった近所のおじさんは野球に詳しいかどうかもわからず全く信頼できないですよね。
もしかしたら元々はプロ野球選手だった方かもしれないですし、ただの野球好きな方かもしれません。
つまり、相手のことをどれくらい知っているかによって信頼というのは変わってくるのです。
教育対象者に信頼してもらうために実績を示すのも良いですが、それよりもコミュニケーションでお互いのことを知ることの方が大切です。
では、どうやってコミュニケーションを取っていくのが良いか考えていきましょう。
正しいコミュニケーションの取り方とは
正しいコミュニケーションの取り方と聞いてどんなものかすぐに思い付くでしょうか?
この記事を読む前に少し考えてみてください。
。。。
。。。
いかがでしょうか?
明確に思い付く方はあまり多くないと思います。
正しいコミュニケーションの取り方がわかる方は、確認する気持ちで軽く読んでいただければ良いと思います。
では、本題に入ります。
コミュニケーションの言葉の意味は「気持ち・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い。」です。
ここで注目して欲しいのは最後の言葉です。
「通じ合い。」
つまり自分から一方的に相手に伝えることだけではなく、相手からも意見をもらうことが大切になってきます。
一方的に話すのではなく、教育対象者にも話してもらう
では、どうやって話してもらうのが良いでしょうか?
もっともメジャーな方法はグループワークや自己紹介です。
その際に突然「自己紹介をお願いします。」というのはあまりオススメしません。
何を自己紹介で言えば良いのか考えてくる人は少ないので、その場で考えると全然思いつかない方が多いのです。
自己紹介でどんなことを話して欲しいのか決めておきましょう。
具体例としては名前、ニックネーム、出身、趣味、経歴が挙げられます。
さらに細かい条件として1、2分程度で話せる内容で十分です。
話す機会が全くないのと少しあるのとでは雰囲気が大幅に変わってきます。
ずっと話を聞くだけだと苦痛かもしれないですが、少しでも自分で話すという動作をできることで教育対象者もリラックスできる効果もあります。
仕事に関係ない話も積極的にする
自己紹介の中で趣味を聞いて興味がある場合は積極的に話をできると良いです。
仕事の内容を教える前に共通的な話題を見つけるように心がけましょう。
趣味やプライベートな話で共通的な話題が見つかると例え話がしやすくなるというメリットがあります。
それに教育対象者に疲れが見えた際にはブレイクタイムとしても活用することができます。
仕事と関係ない話を嫌う方も多いですが、一歩踏み出して色々な話題をしてみましょう。
まとめ
- 正しくコミュニケーションを取ることが大切
- 一方的に話すのではなく、教育対象者にも話してもらう
- 話しやすい環境を作ってあげることも教育担当者の役割
- 仕事に関係ない話も積極的にする