あなたは新しい仕事を始めた時や新しい現場に入った時に、こんなセリフを聞いたことがないでしょうか?
「時間がないからとりあえず、この資料を読んでおいて」
「今忙しいから、時間がある時に教えるね」
「教える時間がないから代わりにやっておくよ」
もし、耳にしたことある方は苦労した経験があるはずです。
忙しくて教えることを後回しにしている企業や現場は比較的多いと思います。
目次
教えることを後回しにするとどうなるのか?
一つ一つ想定していきます。
「時間がないからとりあえず、この資料を読んでおいて」
このセリフを聞く時はちゃんとした資料が作成されていないことや、資料を読んでも簡単には理解できない内容になっていることが多いです。
理由は簡単です。
そもそも「時間がないから資料を読んでおいて欲しい」と言うくらいですから資料を作成できる時間すらないのです。
もしくは、資料がメンテナンスがされておらず、古い内容のままになっているので理解できないというパターンです。
あってはならないですが、教えることを大切にしていない企業や現場ではよくあることです。
「今忙しいから、時間がある時に教えるね」
このセリフを聞く時が一時的なものであれば、大丈夫な可能性もあります。
ただ、忙しい時期に新人が入る状況というのはその場の一時凌ぎの可能性が十分にあります。
つまり何かを教えてもらうことなく、その企業や現場に入り、そのまま別の企業や別の現場へという可能性が高いです。
もしくは、一年中忙しくずっと時間がないという可能性も考えられます。
どちらにしても新人にとっては成長する機会を与えられてもらえない可能性もあります。
「教える時間がないから代わりにやっておくよ」
このセリフを聞く時は完全に負のスパイラルに入っている時です。
教えるよりもやってしまった方が早いという考えに陥ってしまい、ずっと新人が育たないと言う現実にぶつかってしまいます。
その時その時の生産性を優先すると、絶対に抜け出せない負のスパイラルに陥ってしまいます。
抜け出せない負のスパイラル
時間がないことを言い訳にすると次のような連鎖が発生します。
時間がない → 人を雇う → 教えている時間がない → 雇った人にそのまま作業をやらせる → やるべきことがわからない → やめる → また時間がなくなる → 人を雇う → ….
この連鎖は誰かが食い止めなければならないのです。
それが簡単なことではないことは僕も十分に知っています。
簡単に抜け出せるのであれば負のスパイラルという言葉が作られることはありません。
負のスパイラルから抜け出す方法も仕事の教え方では紹介していきます。
負のスパイラルに陥らないことを大切にすることの方が容易なので、仕事の教え方の講座ではしっかりと教えることを推奨しています。
まとめ
- 時間がないからと教えること時間を惜しむと負のスパイラルに入る
- 負のスパイラルからは簡単に抜け出せない
- 負のスパイラルは事前に予防することができる