「仕事を教えたのにできない。」「何回言っても仕事の内容を全然覚えない。」「説明したのに全然理解できていない」
こんな言葉を口にしたことはありませんか?
後輩の記憶力が悪いと思ったり、理解力がないと思った時は要注意です!!!
それは自分の知識を伝えているだけで、教えることができていない証拠です!
目次
「伝えること」と「教えること」の違い
伝えることは簡単なことです。
相手に対して言葉を届ければそれで「伝えること」は完了です。
たとえ相手が理解していなくても「伝えること」は完了してしまいます。
また、相手が覚えられていなくても「伝えること」は完了してしまいます。
逆に「教えること」は相手が理解していなければ、完了できません。
また、相手が覚えていなければ「教えること」は完了できません。
「教えること」の模範解答はない
先程までの話で「伝えること」と「教えること」の違いはなんとなく理解していただけたでしょうか?
ここではそのなんとなくを明確化します。
「伝えること」は教える人から学ぶ人への一方通行でも成立します。
「教えること」は教える人から学ぶ人への一方通行では成立しません。
学ぶ人に対して記憶を定着させ、理解してもらうことが「教えること」の本質です。
では、なぜ「教えること」に模範解答はないのか?
それは学ぶ人が常に同じだけの能力を持っているわけではないからです。
もし、「教えること」に模範解答があるとしたらを想定してみます。
学校で模範解答通りの教え方をすると全員がテストで100点満点を取ることができます。
全員がスポーツ万能のアスリートになります。
そんなことが有り得るでしょうか?
言うまでもなく、有り得ません!!!
「伝えること」では同じことを繰り返せば良いので模範解答を作ることができます。
まとめ
- 「伝えること」は教える人から学ぶ人への一方通行でも成立するが、「教えること」は教える人から学ぶ人への一方通行では成立しない
- 「伝えること」は模範解答を作ることができるが、「教えること」には模範解答を作ることができない
今回は教えることの本質を少しだけ記事としてまとめました。
模範解答がないのにどうやって教えれば良いのかを考えると難しいですよね。
それは今後の記事を読み進めていくことで、より上手い教え方を知ることができます。
楽しみにしていただけると嬉しいです。