終章.さいごに伝えたいこと【オープンな組織を作って良い組織にしよう】

この記事が仕事の教え方の一番最後の記事になります。

仕事の教え方でたくさんのことを学んでいただいたと思うのですが、この記事では教え方と同時に知って欲しい考え方についてお伝えします。

目次

仕事はオープンにする

さて、突然ですが質問です。

あなたは仕事をしていて他の人に聞かれるのが恥ずかしくてこっそりとやりとりをすることはありませんか?

IT業界に限らずの話ですがIT業界に入ってから特に感じるようになったことです。

仕事の話をする時にクローズされた環境でのみ話をすることを好む人がいます。

会議の後にこっそり質問しにきたり、大事な話をDMでやりとりをしたり、定時の後で誰もいなくなってから話をしたりする人がいます。

今までの経験ですが、プライベートな内容のやりとりはこっそりしていても構いません。

しかし、仕事の話はできるだけオープンな環境で行いましょう。

理由は3つあります。

  • いろんな人が意見を出してくれたり、質問に答えてくれる可能性がある
  • 情報共有ができる
  • 意見や認識のすれ違いを避けることができる

それぞれの理由についてしっかりと説明していきます。

いろんな人が意見を出してくれたり、質問に答えてくれる可能性がある

クローズな環境で質問をすると特定の人の意見しか聞くことができず、特定の人しか質問に答えることができません。

それに対してオープンな環境で質問をすると、いつもやりとりをしている人以外からの意見や情報をもらえたりします。

情報共有ができる

会議に参加している人やコミュニケーションツールを閲覧できる人が多ければ多いほど一度で情報共有できる人が増えます。

直接は関係ないと思っていた人も実は間接的に関わっており、共有していて良かったということは多々あります。

意見や認識のすれ違いを避けることができる

これはとても大事な内容です。

意見や認識のすれ違いというのは人間なのでよくあることです。

子どものケンカで二人とも別々に状況を聞くと言ってることが全く違うと言う経験がある方も多いのではないでしょうか?

また、相手が裏で全然違うことを言っていたということも経験した方も多いと思います。

それはクローズな環境であることから自分の都合の良い情報を流してしまうという心理が働いているのです。

そうならないためにも、オープンな環境を利用するべきなのです。

 

ここからは実際にあった事例を紹介します。

AさんからBさんにクローズな環境で意見を求めた事例です。

とある会議でAさんに教育資料の作成依頼がありました。

会議の後にBさんに意見を聞いてAさんが資料を作成しました。

そして、Cさんに資料を見せた時に、別の意見を言われました。

Aさんは再度BさんにCさんの意見で正しいか確認をしました。

BさんはCさんに直接確認にいきました。

結局、AさんとBさんとCさんで話し合いの場を設けることになりました。

この事例では元々の会議のタイミングで意見を求めておくことで、何人もの人とやりとりをしなければならないという事態を防ぐことができました。

しかし、Aさんが言うには「上手く意見を求められる自信がなかった。質問しづらい雰囲気だった。」と言っていました。

その後に「一歩踏み出すことができずに苦労した。余計な時間を取られてしまったのは良くなかった。」とAさんはとも言っていました。

もし、会議というオープンな場で話をすることができていたら、もっと良い結果になったでしょう。

 

オープンな環境と仕事の教え方というのは全く別な内容かと思われる方もいるかもしれません。

しかし、仕事を教わる時に「そんなことも知らないのか」のような言葉を言われるのが嫌でどうしてもクローズな環境を選んでしまいがちです。

クローズな環境で質問することに慣れてしまうと、なかなかオープンな環境に馴染めないということが発生してしまう原因にもなります。

オープンな環境を作ることで質問のしやすい良い環境になっていくことは間違いありません。

チャットツールでDMを使いがちな人も、会議で意見を言うのが恥ずかしい人も、「失敗をしても死ぬわけではないから聞いてみよう」くらいの気持ちで一歩を踏み出し少しずつ変わっていってみませんか?

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